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September 19, 2005

『ドレスデン国立美術館展 - 世界の鏡』@国立西洋美術館

日曜日に、『ドレスデン国立美術館展 - 世界の鏡』を国立西洋美術館に見にいきました。最終日直前ということで行列、40分待ちという結構ツラい状態でしたが、観る時間は充分とれたので満足です。

ポスターなどからすると、フェルメール、レンブラント、ティツィアーノあたりの絵画が目玉のようでしたが、個人的には工芸品のコレクションが大変興味深かったです。最初のセクションの科学のための道具、測量用具や製図用具が、真鍮製で鍍金されていたりして過剰なほどの装飾を施されていたのが面白かったです。屈折望遠鏡とか見ながら、どんな旋盤使ってたんだろー、とか偏った鑑賞をしてしまいました。それからデューラーの『測定法教則』の有名な挿図って木版だったんですね! 全然知りませんでした。ていうか完全に銅版だとしか思ってませんでした。

やきもの方面でも、マイセン磁器と日本の有田焼・伊万里、中国の徳化などの白磁を並べてみせた展示も大変わかりやすくてよかったと思います。中国の白磁をまねて作られたマイセンがすぐ隣りにならんでいると、やはりかなり質感が違うのがわかりますね。マイセンのものは若干アイボリーがかっていて、中国の白磁は青みがかっていて透明感がある、というように。それにしても注文をうけて有田で生産されたというジョッキについていた大きな「B」の文字が「ビールのB」っていうのは、かなり脱力しましたよ…。

あとはローズカット・ダイヤモンドのコレクションには自分も含めて皆が釘付けになってたのがおかしかった。あれはまさに、目がくらみます。あとフェルメールは好きなので『窓辺で手紙を読む若い女』はよかった。図版で観るより硬質な感じですね。

投稿者 ryoji : September 19, 2005 10:12 PM

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