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February 08, 2006

宇佐美久美子『アフリカ史の意味』

急にアフリカが気になりだして (なんでだろ?) 宇佐美久美子『アフリカ史の意味』 (世界史リブレット14、山川出版社、1996) を読んでみました。講談社現代新書の『新書アフリカ史』という選択肢ももちろんあったのですが、初心者なのでひとまず薄いものがよかろう、ということで。

で、やはりアフリカの歴史って全然知らなかったので、興味深く読めました。サハラ以南のアフリカの歴史が植民地化によって失われてきたこと、文字資料が少なく再現が難しいことが多いこと、それでもアラブなどでいろいろな記録類があること…。それから、「奴隷制」「王国」「帝国」という用語が使われていても、アフリカについてそう呼ばれているものの実体は、例えばヨーロッパで「奴隷制」と言うようなものとは少しずつ違っているというのも、指摘されないと気づきにくいところでした。勉強になりました。

そんなわけで、勉強ついでに Wikipedia のアフリカ美術の項を英語版からざっくり翻訳してみたりして。あー、しゃかしゃかっとやったので直したいトコが一杯あるけどまぁそのうちに。

それにしても、近所の書店とかだとアフリカ関係の本なんてぜーんぜん無いですね。うーむ。

投稿者 ryoji : February 8, 2006 12:09 AM

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コメント

『新書アフリカ史』 (講談社現代新書) は持ってます。新書ですし、とりあえず一冊としてはよろしいんではないでしょうか。
『アフリカ史の意味』、読んでみましたが、アフリカ史そのものというより、従来のアフリカ史の問題点を指摘するような内容で、ちょっと物足りませんでした。
あと、『地域からの世界史-9 アフリカ』 (朝日新聞社) というのも、けっこういいかも。この朝日新聞社の『地域からの世界史』シリーズは、どれも面白いと思います。全21巻ですが。

投稿者 TFJ : February 14, 2006 10:04 PM

そうですねー、次は『新書アフリカ史』を読んでみようと思ってます (今現在は全然違う本に寄り道中)。『地域からの世界史』も、ちょっとチェックしてみよーっと。

投稿者 ryoji : February 17, 2006 01:08 AM