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January 03, 2005

ハウルの動く城

ハウルの動く城を元旦に観てしまいました。木村拓哉はそんなに変じゃなかったし倍賞千恵子はうまかったです。

いや、えーと、絵のつくりがちょっとこれまでと違ってきてるような気がしました。なんというか、飛んだりしてるわりに空間をこれまでみたく強調してなかったような気がするし、絵全体になんとなく抜けがつくられてるっていうか、稠密度が低めにおさえてあるような気が。ま、こういうことは何度か丁寧に観てみないとちゃんとはわからないので、単に印象ですが。

やなぎみわと上野千鶴子の話を聞く機会がこのまえあって、そこでは「宮崎作品は少女であり母であるヒロインが男の子を救って自分自身も救って、なぜかついでに世界も救ってしまう物語」とか言ってて、まぁ確かにそのとおりではありましたが、今回もアイデンティティの問題(「本当の自分」問題とでも言うか)が中心になっていますね。しかし物語の展開は合理的じゃ全然なくて、筋立ての辻褄を追ってみると謎だらけではありました。伏線と思われたものが何にもならなかったり、何の前触れもない事が唐突に起きたり、謎が解明されなかったり。そういう意味では破綻してるんだけど、個々のエピソードがそれぞれ強い象徴的、寓意的なイメージを与えるように作られてるので、論理的に物語が展開しなくても気にならない人には強い印象が残るのではないかな、と思います。逆にストーリー展開が合理的じゃないと楽しめないという人には、全然納得いかないんじゃないでしょうか。

でもまあなんかこれまでの作品からまた変えていこうというか違ったことをしようという雰囲気は結構感じられて、僕はまずまず楽しめた作品でした。

投稿者 ryoji : January 3, 2005 01:05 AM

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コメント

宮崎駿作品といえば、今NHK教育で『未来少年コナン』再放送中ですね。
http://www3.nhk.or.jp/anime/conan/
HDD録画して第一話から20年ぶりくらいに観てますが、いやー、なんかもう、いい作品です。
ラナは「少女であり母であるヒロイン」というのとはちょっと違うような……。

投稿者 TFJ : January 3, 2005 10:36 AM

を、ホントだ。知りませんでした。あれイイですよねー。
でも DVD レコーダで希望通りのスペック(というか機能の組合せ+見た目)の製品がなくて未だに買えてないのがイタすぎです。

投稿者 ryoji : January 3, 2005 03:52 PM