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May 16, 2005
写真はものの見方をどのように変えてきたか @ 東京都写真美術館
東京都写真美術館の開館10周年特別企画展「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の第1部を観てきました。非常に充実した、すばらしい内容でした。写美のコレクションで、これだけのものを構成できるとは、ちょっとした驚きでした。「えーそんなの持ってたの」というような、有名な作品/資料がかなりあります。タルボットの『自然の鉛筆』やマクシム・デュ・カンの『エジプト・ヌビア・パレスチナ・シリア』は、プリントだけでなく冊子も展示されているので、『自然の鉛筆』なんかだと開いてあるページの文章も読めます。技術的な説明や撮影状況の説明なんかがちょうど見えてたのですが、あれ、もっと読みたいなぁ。タルボット自身が自分の写真をどのようにとらえ、見せようとしてたのかがわかる興味深い資料だと思いました。
ここら辺って、ある意味教科書的なところもあるわけですが、実物を見るとやはり印刷物ではわからない面もかなりあるなー、と。写真史の本とか今はたくさんあるけれど、ダゲレオタイプの銀のギラギラした感じ、その像のシャープさがもつある種異様なもの。あるいは幕末から明治にかけて日本で撮られた肖像写真が、どんな箱(フレーム?)に入ってるかとか(桐かな?)、そのように写真が入っている姿というか様子、蓋の裏の書き込み(箱書きのようなもの?)とか。モノの質感や大きさからくる感覚とか、作品の「本体」以外の部分っていうのは、本や写真集を見てても現物にあたらなければわからないものですからね。貴重な機会だし、写真史に関心のある人は見のがせない展示だと思います。
やっぱりその館が自前のコレクションの研究をした展覧会って面白くなりますよねー。キャプションがかなり詳細に書かれているので、じっくり写真のディティールを観察しながら読んでいくのがとても面白かったです。
あとついでに「超[メタ]ヴィジュアル-映像・知覚の未来学」も。タムラサトルの 7kg TIGER がイイですね。さすが。
投稿者 ryoji : May 16, 2005 01:08 AM
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コメント
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投稿者 direct loans : October 20, 2005 09:11 AM