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May 07, 2006

『東京―ベルリン/ベルリン―東京』 @ 森美術館

『東京―ベルリン/ベルリン―東京』展 @ 森美術館 を観てきました。日本からの出品は、わりとこの数年で他の展覧会で観た記憶のある作品が多くて、「再考:日本の近代絵画で観た」とか「写美の10周年記念に出てた」とか、ちょっと遡るけど「水戸芸の日本の前衛で観た」とか、なんだか神経衰弱みたいな見方をしてしまいました。

展覧会としてというのは置いておいて、タウトの桂離宮のノートとか、水谷武彦の作品とかはこれまで自分は観る機会がなかったので、そういう点では行って良かったですね。あと今和次郎という人、あまりよく知らなかったんですが、すげーオモロイ。くくく。それからボイス (没後20周年になるんですね) とパイクが草月会館でやったパフォーマンスの映像がかなり楽しめました。コヨーテ! モールス信号? なんだかよくわかりませんが。キャプションに年代がなかったんですが、84年でいいのかな? その隣にあった「ザワークラウト総譜」を弾くボイスの写真はウケてしまいました。ググってみると、こんな本人のコメントが。

全体性原則及び人間の独立性を呼びかけるためには、書きつらねられた文字にしがみついて楽譜を完全に再現するようなそのようなコンサートをおこなうのではなく、人間誰もが持っている独自の音楽性に戻ることが必要なのです。譜面台のコンサートではなく、キャベツによってコンサートをおこなう。このほうが、はるかに優れているのです。無批判に受け継がれてきたかたちにとらわれることはありません。 ボイスと川俣 ― 反全体芸術について

こう聴くとなんだかすごい。すごくない? いやすごいって。だってキャベツ (しかも酸っぱい) だもの。

ところで六本木ヒルズはデザインが悪くて道に迷うので、いつもイラつきますよ…。滅多に行かないからいいけど。

投稿者 ryoji : May 7, 2006 01:34 PM

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