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October 01, 2006

国宝 風神雷神図屏風 @ 出光美術館

先週の話なんですが、出光美術館の『国宝 風神雷神図屏風』を観てきました。何といっても俵屋宗達の「風神雷神図屏風」が見てみたかったので。やはり、さすがに良い絵ですね。おおらかなようでしかも緊張感があって。また、宗達の絵を模写した尾形光琳の「風神雷神図屏風」、さらにそれを模写した酒井抱一の「風神雷神図屏風」もあわせて見ることができるという、大変貴重な機会だったので、行ってよかったです。もう今日で終わりなので、今さら紹介するのもアレなんですが…。

展示もとても工夫されていて、パネルを使ってそれぞれの細部を比較していたりして興味深かったです。光琳のものは宗達の絵にほぼ重なるのに対して、抱一のものはそれ程ぴったりは重ならないこととか。顔や布の表現の変化とか。それから、この宗達の風神・雷神の図が、北野天神縁起絵巻に現われる雷神に非常によく似ているということもパネルでわかりやすく説明されていて、とても面白かったです。

ここに出ていた光琳の風神雷神の裏に描かれていた抱一の傑作「夏秋草図屏風」を先日見たばかりでもありましたし、充分楽しめました。

投稿者 ryoji : October 1, 2006 05:10 PM

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