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November 27, 2006
Philippe Decouflé, "SOLO" @ 天王洲 銀河劇場
Philippe Decouflé, "SOLO" @ 天王洲 銀河劇場を観てきました。久々にコンテンポラリー・ダンスを観たなぁ。Philippe Ducouflé は1992年のアルベールビル・オリンピックの開会式・閉会式の演出を手がけたことで知られる振付家。って、観るのは初めてですし、全然よく知らなかったんですが。
今回の "SOLO" は初演から3年目になるそうですが、自作自演のソロの舞台。舞台の上のスクリーンと照明とビデオカメラを組み合わせて、ビデオのフィードバックを利用しながら、自分自身の影・像(イメージ)と戯れるように、不思議でユーモラスな舞台を見せてくれました(Decouflé の公式サイトの La Galerie の De videos に "SOLO" のプロモーションビデオがあります)。ソロの舞台ながら、リアルタイムでスクリーンに写されるダンサー自身の像と共演しているかのようなダンスで、とっても楽しめました。ビデオのフィードバックを使って何かするのって、最近ではもうあんまり見ないような気がしますが、こんなにも単純な仕掛けでも、こんなに豊かな表現ができるんですねー。プロジェクションと照明を使ってスクリーンを単純に分割しただけでも、そこに室内のような空間が現われたりして、面白かったですよ。音楽も、演奏しつつその音をサンプリングして重ねていったりと、ダンスと映像が重なっていくのに合わせてあって興味深いものでした。舞台で映像が使われることって、それなりに多いように思いますが、これだけ素直に入ってくるのは珍しいんじゃないかな、と思います。
全体に、なんかあんまり理屈っぽくないというか、素直というか。観客の楽しませ方もどこか大道芸的というような感じがしました。サーカスとかアクロバットの経験があるからなのかしらん。まあともかく、とても満足できた舞台でした。
投稿者 ryoji : November 27, 2006 12:10 AM
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コメント
こんにちわ。山口勝弘のラス・メニーナスについて調べていて貴殿のサイトに辿り着きました。美術展の紹介を書かれているようなのでチラッとHOMEを覗いたら、Philippe Decoufléをご覧になったのですね!羨ましいです。ちなみに私は彼のTricodexをTVで観て感動したので、それ以来、気に掛けてはいるのですが未だにお目にかかれず残念であります。紹介なさっているサイトの扉はTricodexからのものだな、と思ってます。ピナバウシェも新作を発表したんですよねえ。いいなあ(溜息)。
最近見たもので面白かったのはMOMIXのLuna Seaです。彼等も半透明のスクリーンをプロジェクター代わりに使い映りこんだ映像と、照明により青白く浮かび上がったダンサーの体の一部分(波型だったり半身だけ光っていたり)の動きを効果的に見せていたので、もしも日本で上演するようだったらお勧め致します。http://www.mosespendleton.com/
またお邪魔させてください。では。
投稿者 mari : December 10, 2006 06:26 AM