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November 25, 2006
RDF が良いと思うわけ
アカデミックな世界の情報資源共有っていうと、OAI-PMH がたぶん主流なんでしょうけれど、どうもこれにイマイチ乗り気になれないのです。というのは、OAI-PMH は XML でメタデータを集めるわけですが、XML-Schema を必須にしてるんですね、バリデーションのために。それで、なんというか、RDF と噛み合せが悪い。RDF でも、短縮構文は絶対使わないとか、要素の出現順序をすべて決めておくとかすれば XML-Schema に(無理矢理)合うような XML にできるんでしょうけど、なんだかそれはそれで無駄というかしょうもないというか…。「メタデータ」ハーベスティングなのに RDF を扱うちゃんとした方法が無いってそれどういうことよ、みたいな。
で、僕が美術情報の世界ではできれば RDF がいいなー、と思ってるのですが、いろいろ考えながら、最近は、このドメインに関わる様々な実体(Entity)、つまりモノ、人、場所、主題、分類、技法…そういうもののアイデンティティをトレースできることこそが必要だと感じてるからなんじゃないかな、と自分で思うようになりました。ただデータとして何か文字列がとれればいいっていうんじゃなくて、それぞれの対象となる Entity が識別・同定できて、それらの間の関係を表現してやることで、知的な活用ができる。だから対象のアイデンティティが一番大事なんじゃないかと。つまりそれは、URI ということになるんですが。RDF は、とにもかくにも URI というアイデンティティのための枠組みを全面的に活用してるわけで。
なんかね、語彙とか構文も大事だけど、一番重要なのは対象のアイデンティティだ、ってハッキリ思うようになったのです。
投稿者 ryoji : November 25, 2006 01:09 AM
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