博物館資料情報のための CIDOC ガイドライン: 取得情報グループ

このページは国際博物館会議 (ICOM) のドキュメンテーション委員会 (CIDOC) が開発した 「博物館資料情報のための国際ガイドライン: CIDOC 情報カテゴリ」 の一部です。これは博物館コレクションに関する記録を開発する際に利用できる情報カテゴリについての説明です。 「ガイドライン」における情報グループと情報カテゴリの概要については、紹介リストをご覧下さい。

取得情報グループ (Acquisition Information Group)

目的

取得情報はセキュリティとアカウンタビリティを支援します。資料が法的に博物館のコレクションの一部であるという状態の証拠を用意することが必要です。

情報カテゴリ

取得方法 (Acquisition method)
取得日付 (Acquisition date)
取得元 (Acquisition source)

例:

取得方法: 寄贈
取得日付: 1985-01-01
取得元: スミス株式会社, ニューヨーク

備考:

取得情報は、権利が機関に移った資料の場合、言いかえれば、その機関が資料を所有するにのみ記録すること。
資料または標本は通常一度だけ取得されるものなので、取得情報は一つの資料で繰り返されるべきではありません。

取得方法 (Acquisition method)

別名:

取得タイプ(Acquisition type)

定義:

The method by which an object entered the collection.

資料がコレクションに入った方法

例:

寄贈 (gift)
購入 (purchase)
交換 (exchange)
遺贈 (bequest)
不明 (unknown)
採集 (field collection)

備考:

この情報カテゴリは、資料が一つ以上の方法または正式な法的手段によって入手されたのであれば、繰り返すことができます。
この情報カテゴリには統制された用語を使うことが推奨されます。統制された用語法の情報源についての一層のガイドは、序論の "内容と用語法の統制" のセクションを参照して下さい。

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取得日付 (Acquisition date)

定義:

資料がコレクションに入って、権利が移った日付。

例:

1994-03-01

備考:

日付を記録するときには、つねに同じ形式を使うこと
年にはつねに4桁の数字を使うこと。例えば、'94 ではなく、1994 とする。

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取得元 (Acquisition source)

定義:

資料を誰またはどの組織から受け入れたのか、その名前。

例:

Hapgood, Jane S.

備考:

取得元とは正式な権利が移される元の個人または組織のことあって、代理人ではありません。
この情報カテゴリのために、出典ファイルを利用することが推奨されます。統制された用語法の情報源についての一層のガイドは、序論の "内容と用語法の統制" のセクションを参照して下さい。
考古学または自然科学におけるフィールドでの採集の場合、所有権はその土地の所有者にかかっているでしょう。機関に権利を移す前に、適切な国内の法律で所有権を確認して下さい。
資料または標本が一つ以上の所有元がある場合 (例えば、以前は共同所有されていた場合) には、この情報カテゴリは繰り返されるべきです。

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file: guide.htm; author: CIDOC; updated June 1995