このページは国際博物館会議 (ICOM) の国際ドキュメンテーション委員会 (CIDOC) によって作成された 「博物館資料情報のための国際ガイドライン: CIDOC 情報カテゴリ」 (International Guidelines for Museum Object Information: The CIDOC Information Categories) の一部です。 これは、博物館コレクションの資料に関する記録を進める際に利用できる、 情報カテゴリについての説明です。 「ガイドライン」についてのより詳しい情報は、 先頭のページ をご覧下さい。
国際博物館会議の国際ドキュメンテーション委員会 (CIDOC) は、 博物館やそれに類する機関でのドキュメンテーションへの関心の国際的な中心です。 CIDOC には 60 ヶ国 650 以上のメンバーがおり、ドキュメンテーションの 専門家や登録係、コンピュータ管理者、システム設計者、アドバイザーや トレーナーが含まれています。
CIDOC は 25 年以上にわたって博物館ドキュメンテーション標準の開発に 関わってきました。そして標準について議論するフォーラムや、一連の ワークショップによる実践的なイニシアチブの中心を提供してきました。 そのメンバーには各国の博物館ドキュメンテーション標準化組織のほとんど、 そしてこの分野における指導的な専門家が含まれます。
1978年スウェーデンのジュリタでの CIDOC の会議のあいだ、 博物館資料の最小限情報分類が議論されました。Robert G. Chenhall と Peter Homulos は、 資料を識別し、所有権や利用の履歴を記録し、博物館内の目録に使う情報を提供する 16 の一般的な分類からなる提案を示しました (Chenhall and Homulos, 1978)。 これらの提案のある版が、国内標準の基礎として各国の ドキュメンテーション委員会に推奨されました。
1980年から1992年にかけて、これらの勧告は CIDOC の2つの並行するイニシアチブで 進められました:
1992年のケベック市での ICOM の 3 年ごとの会議で、CIDOC の役員会は これらのイニシアチブの進捗を評価し、それまでの仕事をアクセスしやすくて 広範に利用可能な、最良の方法の報告へとまとめる必要を確認しました。 1993-95年のあいだ、委員会とそのメンバーの経験が博物館資料情報のための 国際ガイドラインの開発に応用されました。これらのガイドラインは、 博物館によって記録されるべき情報カテゴリに関する1978年の勧告を おきかえるものです。
このガイドラインの初版は1995年のスタヴァンガーでの ICOM の 3 年ごとの会議で提出されます。出版物は CIDOC のメンバーや ICOM 国内委員会、 その他の ICOM 国際委員会、関連する国際標準部門へと広く配布されるでしょう。 ガイドラインの完成までには多くの仕事が残されており、我々はこの過程への 皆さんの貢献を歓迎します。
委員会の活動がこの発表や他の多くの成果に結実したこの時期に CIDOC の議長を つとめたことは光栄でした。我々はこのガイドラインに責任をもつプロジェクト チーム、とりわけ Alice Grant 、Josephin Nieuwenhuis、Toni Petersen の専門知識から非常に多くの恩恵を受けています。
Andrew
Roberts, CIDOC Chair, 1989-1995
Cambridge, June 1995
file: guidefor.htm; author: CIDOC; updated June 1995