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最初のサンプル

以下の内容のファイル first.scn を作り、保存する。 シーンファイルのファイル名は .scn で終わらなければならない。
lookat (3.0, 3.0, 4.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0)
fieldofview 45.0

light {
	location (5.0, 10.0, 8.0)
	direction (-5.0, -10.0, -8.0)
}

box {
	colour 1.0, 1.0, 1.0
	vertex (2.0, 2.0, 2.0)
	vertex (-2.0, -2.0, -2.0)
}

これを art コマンドで処理すると、first.pix というファイルができる。

%art first.scn 200 200
最初の引数はシーンファイル名、続く数字は出力する画像の幅と高さである。 pix ファイルは disp コマンドで見ることができる。
%disp first.pix &
この時点では色が調整されていないので、vort2ppm で ppm 形式のファイルにして、 今度は display コマンドで見てみる。
%vort2ppm first.pix > first.ppm
%display first.ppm &
また、必要に応じて convert コマンドで変換する。たとえば、
%convert first.ppm first.jpg
は ppm ファイルから JPEG 形式の first.jpg を作る。
できあがる画像ファイルは以下のようになっている。


サンプルの内容

lookat では視点を定義する。最初の3つの数字で位置 (x, y, z)、次の3つの数字で 画面の中心になる点 (x, y, z)、最後の数字はねじれを指定する(角度)。 サンプルでは、(3, 3, 4) の地点から (0, 0, 0) の方を向いた、 ねじれのない (0) 視点を指示している。

fieldofview は視角を定義する。指定しない場合は 90.0 度になる。 値が小さければズーム、大きければ広角の視野が得られる。

light は光源を指定する。location で位置を、direction で向きを指定する。 lookat と違って、向きは座標そのものではなく、light の位置から 相対的に指定する。

box は箱型の物体を指定する。colour で色を R, G, B の順に指定する。 RGB は、それぞれ 0 〜 1 までの値を取る。color と書いてもよい。 box の場合、形は2つの点を定義することで指定るする。例では (2.0, 2.0, 2.0) の点と (-2.0, -2.0, -2.0) をとる直方体を定義している。


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