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April 29, 2006

『マイ・アーキテクト ― ルイス・カーンを探して』

『マイ・アーキテクト ― ルイス・カーンを探して』 (dir. Nathaniel Kahn, 2003, USA) を観てきました (それにしても映画のWebサイトが刹那的にドメイン名とるのやめてくれないかしらん。というわけで IMDb にもリンク) 。Louis Kahn については、すぐ思い出せるのが Exter Library くらいであまり知らなかったのですが。上映してた Q-AX シネマは全席指定だということもあって早めにチケットを買ったのですが、空いてました。意外。

映画は建築家に関するドキュメンタリーというより、妻と愛人たちとその子供達にとっての父についての、また家族についての物語という風でした。あまりにプライベートな感じで、正直映画としては全然好みじゃないです。ただ、カーンと交流のあった建築家たちなどへのインタビューもあるので、よく知ってる人にはそういうのも面白いでしょう。あるいはあまり行くことができないような場所にある作品の動画が見れるのがいい、とかそういうのはあるかもしれません。でも「偉大な芸術家というものは仕事に熱中して家族をおろそかにしたりするものだ」「まともな社会生活などできなくて当たり前だ、でもそれでいいのだ」みたいな芸術家像がまたしても再生産されてるのにはもう閉口です。

映画のつくりがそうだったということもあるのですが、最後に紹介されていたバングラディッシュの国会議事堂への関わりについては興味を持ちました。ちょっと何か読んでみようっと。

投稿者 ryoji : April 29, 2006 02:09 PM

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