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April 28, 2006

デジタルアーカイブ連続講演会の最終回

去年僕もお話させて頂いた2005年度慶應義塾学事振興資金による研究課題 デジタルアーカイブ連続講演会の最終回に行ってきました。スピーカーは東近美の水谷さんと、この研究会を中心的にやってらっしゃる慶應大メディアセンターの入江さん。水谷さんは美術図書室の話題を中心にされていました。水谷さんのお話は何度か聴いたことがあるのですが、今回も勉強になりました。でもプレゼンの冒頭と末尾が高橋メソッドだったのには驚きつつ笑ってしまいました。

入江さんのお話は、セマンティック・ウェブとかメタデータとかがいろいろなコミュニティで注目されてきてて、こういう環境になってきて図書館どうしようか、というお話。慶應の図書館は日本で唯一 Research Libraries Group のメンバーでもあって、期待も大きいんですが、その RLG の人が慶應でやった講演のことなどにも触れつつ「アカデミック・コンテンツ」というキーワードを提示されていて興味深かったです。

この研究会は図書館・公文書館・博物館・美術館の人達がメタデータをネタに話をしていくという大変ユニークなものだったと思います。僕が博物館・美術館の情報を考えるときに、例えばプレーンな XML より RDF のほうが嬉しいよね、と思うのは、ミュージアムの情報っていうのがまさに多様な連携の可能性を秘めてると思うからなんですよね。モノがあるだけじゃなく、それにまつわる論文や書籍もあるし、イベントもやるし。だから、違うドメインやコミュニティのデータと連携する可能性があるんなら是非そっちへもって行きたい。というわけで、大変ためになった研究会でした。またこういう機会があれば是非。

投稿者 ryoji : April 28, 2006 01:03 AM

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