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September 18, 2007

ドイツ旅行中

13日からドイツに来ています。でも毎日あわただしくて、ここにメモをする余裕もないくらい。というのも、妻が以前長くケルンに住んでいたこともあってケルンに滞在しているんですが、彼女の友人・知人に次々と会ったりしているので…。

金曜・土曜はケルン市内を観光して、日曜には Skulptur Projekte Münster 07 を見て回りました。そんで昨日月曜にはカッセルで Documenta 12 を拝見。ミュンスターのほうは駅から聖堂周辺くらいしか見る時間がなかったのですが、美術館に展示されていた1977年以来のアーカイブの展示が興味深かったです。しかし後になって、離れた場所にあったブルース・ナウマンのが非常によかったらしいと聞いてがっかり…。カッセルのほうは朝早くから行った甲斐もあって、1日だけどかなりたっぷり見ることができました。ヴィルヘルムスホーエの美術館は絵画の特別展にドクメンタが混ざってて、18世紀の絵画の間に展示されてるという感じでしたが、これはイマイチ。むしろクラシックの底力が眼に入ってくる感じで、それをかき乱すようなちょっと不愉快な展示でした。現代美術ばかり見てる人には新鮮なのかもしれませんが…。フリードリヒ美術館とノイエ・ギャラリーのほうは、比較的ストレートというか造形的な作品に良いものが多かったです。ドクメンタ・ハレは見本市みたいでちょっと…。なんとかパヴィリオンはパス。なんにしても、美術らしい美術作品に良いものが結構あったのと、アジア・アフリカ系についてはいつになったらオリエンタリズムを脱却できるんですかって感じだったな、という印象でした。また時間ができたらゆっくりかきます。

だけど、実は人に会ってるせいもあってケルンが一番アツいっていう。大聖堂のステンドグラスをゲルハルト・リヒターがやって、それが8月末に完成したのですが、これが超すばらしい。カラーチャート絵画みたいな抽象的なパターンなんですが、ほんとに良いです。で、これを批判する人々もいるんだけど、ケルンの大主教がなんと「退廃芸術」という言葉をつかって批判したそうです。んで、こんなナチ用語を使ったもんだから大騒ぎになってます。ケルンの地元紙に連日出てるだけでなく、Welt やフランクフルタ―・アルゲマイネといった全国的な新聞まで取り上げるという。面白い。

今日はデュッセルドルフに行く予定。また書きます。

投稿者 ryoji : September 18, 2007 02:54 PM

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