博物館資料情報のための CIDOC ガイドライン: 記号・刻印情報グループ


このページは 国際博物館会議 (ICOM) のドキュメンテーション委員会 (CIDOC) が開発した 「博物館資料情報のための国際ガイドライン: CIDOC 情報カテゴリ」 の一部です。 これは博物館コレクションに関する記録を展開する際に利用できる 情報カテゴリについての説明です。 「ガイドライン」における情報グループと情報カテゴリの概要については、 紹介リストをご覧下さい。


記号・刻印情報グループ (Mark and Inscription Information Group

目的:

記号・刻印情報はセキュリティ、アカウンタビリティ、アクセスおよび 歴史的記録を支援します。失なわれた特性の回復や、他の類似の資料の一意な特定を 可能にし、また特定の調査の意義にもなりえます。

情報カテゴリ:

記号・刻印文 (Mark/inscription text)
記号・刻印タイプ (Mark/inscription type)
記号・刻印説明 (Mark/inscription description)
記号・刻印技法 (Mark/inscription technique)
記号・刻印位置 (Mark/inscription position)
記号・刻印言語 (Mark/inscription language)
記号・刻印翻訳 (Mark/inscription translation)

例:

記号・刻印文: SI DEVS NOBISCVM QVIS CONTRA NOS
記号・刻印タイプ: 銘 (inscription)
記号・刻印技法: 彫りこみ (engraved)
記号・刻印位置: ボール、ふちの下 (bowl, under rim)
記号・刻印言語: ラテン (Latin)
記号・刻印翻訳: 神とともにあれば、誰が我々と争うだろうか (If God be with us, who shall be against us)

備考:


記号・刻印文 (Mark/inscription text)

定義:

資料の刻印の文で、言語を記録したもの。

例:

Made in Hong Kong

備考:

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記号・刻印タイプ (Mark/inscription type)

定義:

刻印の形式または機能。

例:

品質証明 (hallmark)
スタンプ (stamp)
署名 (signature)

備考:

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記号・刻印説明 (Mark/inscription description)

定義:

資料に記された、文章ではないすべての記号の説明。

例:

円の中に大文字の A、その下に線。

備考:

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記号・刻印技法 (Mark/inscription technique)

別名:

記号・刻印方法 (Mark/inscription method)

定義:

資料にマークまたは文を記した方法。

例:

彫りこみ (engraved)
印刷 (painted)

備考:

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記号・刻印位置 (Mark/inscription position)

定義:

資料の刻印の位置を説明する語。

例:

ふちの内側(inside rim)

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記号・刻印言語 (Mark/inscription language)

定義:

資料の文章による刻印に使われている元の言語。

例:

フランス語 (French)
日本語 (Japanese)
英語 (English)

備考:

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記号・刻印翻訳 (Mark/inscription translation)

定義:

資料の文章による刻印の、組織の第一言語への翻訳。

例:

Cast in Italy
Fabrique en Angleterre

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file: guidemar.htm; author: CIDOC; updated June 1995