『タムラサトル展』

タムラサトル の個展。 (以前のレヴュー) これまでワニやらクマやらの動物が回ったりさがったりしている作品ばかり 観ていたので、そのイメージが強いのだけれど、今回は木の円板。直径2mほども ある木製の円板が立てられ、回転している。他に、小型のものが一つと、 棒の両端に布をつけて回転させ、旗がはためくようにバタバタいうもの。

これまでの作品とはかなり違ったシンプルなもので、何か心境の変化でもあったの かと思ったのだけれど、作家と話してみるとそうでもないらしい。 というか、ワニが回っていたのは、それがワニであったというだけで、 本人としては円板であっても特に大した差があるわけでもないようだ。

もちろん僕はワニやクマのほうが好きだ。だって、円板だったら回っても 不思議じゃないもの。


Review 2000[Index]
Murata Ryoji - <ryoji@cc.rim.or.jp>
$Date: 2000/10/15$