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January 29, 2005

Lisp


Paul Graham『ハッカーと画家―コンピュータ時代の創造者たち』
(オーム社、2005年)を買いしました。

ハッカーと画家―コンピュータ時代の創造者たち

ええ、私も河合さんのとこで「普通のやつらの上を行け」を読んで Lisp をかじってみたクチです。ベンチャーには別に興味ないですが。実際 Lisp はものすごい面白くてパワフルで驚きの連続でした。…でも結局使ってないんですよね。やっぱりそれでもユーザが少なすぎます。「Lisp」で検索しても、新しかったり活発だったりする日本のコミュニティってないみたいだし。いやそう見えないだけかもしれないけど。Gaucheは面白そうですけどね。それくらいなような。すぐに使えて、どの実装を使うか悩まなくて済んで、面倒くさそうなところはいい具合にライブラリを誰かが作ってくれてて、しかもドキュメントもばっちりで、みたいになってないと僕のような末端の言語利用者にはいつまでたっても敷居が高いのです。ま、Lisp をかじったおかげで、一番使ってる Perl の理解も深まったけど (ESRの言うとおりでした)。

ちなみに野田 開のウェブ・サイトというところに On Lisp が。勉強する暇があったら読みたいんですけどねー。

投稿者 ryoji : 12:14 PM | トラックバック

January 28, 2005

型式学

ものといきもの――進化学会シンポ「非生命体の進化理論2」参加記より。

大量に出土する考古資料に相対年代を与える方法として用いられているのが、型式学(typology)である。

へーへー。考古学では遺物の分類なんかが一分野になってるっぽいですね。生物分類の方法論も調べてみるといろいろあって結構面白いんですが。博物館と情報、というテーマでやってるので、分類にはちょっと関心を持たなくちゃと思ってるんです。で、図書と生物については方法論の概要くらいはかじってたのですが、うーむ考古学にもそういうのがあるんですね。不勉強でした。

投稿者 ryoji : 01:03 AM | トラックバック

January 27, 2005

愛と哀しみのボレロ

有吉京子『SWAN ― 白鳥』を読了したんですが、これ予想以上に面白かったです。「芸術スポ根少女マンガ」ではあるのですが、結構スポ根より芸術に比重があるというか。主人公がクラシックから始めて基礎を身につけ、モダンで名声を得て、再びクラシックに回帰してゆく、という筋道は個人的には若干違和感がありますが。でもクラシックからモダンに入っていくあたりで、主人公が自己の芸術について悩むんですが、ここが結構突っ込んでてよかったです。振付師とは独立した創作者としての舞踊家の個性表現とは、みたいな。作中では、クラシックでは役の解釈を通じた内因表現、感情表現のあり方を個性そのものと捉えていた主人公が、モダンでどうすればいいのか悩むんですね。このマンガで感情表現と個性がここまで明瞭に分離されてくるとは思ってませんでした。結局、生の全体性の体現としての表現、みたいな、生の哲学みたいな感じで(作中では「感性の世界」といういいかたでしたが)新たな個性表現を獲得していくわけですが。やー良かったです、マジで。

で、そのイキオイで『愛と哀しみのボレロ』を観ました。バレエ映画、というほどバレエのシーンは多くないんですが、たったあれだけでも Jorge Donnはとっても魅力的でした。ちょっと DVD とか買ってしまうかも…。映画自体はずいぶん前に観たもののほとんど覚えてませんでしたが、これもいい映画ですねー。なんかすごい久しぶりに映画らしい映画を観た気がします。今どきの売れ筋映画がいかに説明的に物語を展開してることか、この映画が極力セリフなどよりも映像に語らせているのを見ると、改めて感じてしまいますね。時々使われる長回しや引きの画もすごくうまいし。こういうの、また観たいです。うん。

話はもどりますが『Swan』では憧れの人としてモーリス・ベジャールが言及されたりバランシンが出てきたりするんですが、うーん、巨人の星に長嶋が出てくるのとは何か違う、やっぱり日本における野球はドメスティックなものなのかしら、とか思ってしまいました…。

投稿者 ryoji : 01:51 AM | トラックバック

January 24, 2005

飛ばんよ Apeos は

Apeos の CFが結構好き。

商品が何なのかわからないような CM って基本的にはあまり好きじゃないんだけど、これはユーモアの構成がうまくて。「アペオス」っていう商品名が何かラテン系な雰囲気(「アディオス」とかとの連想かな)に脱線しちゃうのがいい。セクシーでミステリアスなラテン系の濃くて暑苦しい男が最高です。そういう連想をしちゃうオジサンがわりに普通の、平和的で誠実そうな感じなのもおかしい。ラテンの男はセクシーでミステリアスなので、嵐の中で稲妻が光ってたりしてるけど、現実のオジサン3人は清潔でのどかなゴルフ場やラウンジにいる、っていう対比も効果的だし。音もいいです。「飛ばんよ」とか「住めんよ」とかいうセリフも、短い動詞だけでオジサンの想像がねじれの位置に行っちゃってるのをうまく強調できてると思います。

投稿者 ryoji : 01:22 AM | トラックバック

January 22, 2005

スリランカの図書館

IFLANETから、Sri Lanka - Images of Libraries after the Tsunami。津波被害の後の図書館の様子。その他の情報も徐々にまとめられつつあるようです。

投稿者 ryoji : 12:56 AM | コメント (1) | トラックバック

January 20, 2005

音モレ

朝は下り、夕方は登り、という中央線の使いかたがいきなり逆になって、つまり、すごーく混雑してるほうの電車に乗ってます。こないだまで「あっちに乗る人気の毒」とか思ってたのに。

最初は降りる駅で最適な位置にくるようなポジションのドアから乗ってたのですが、そこには自分と同じ駅で降りる人が多く、したがって自分が降りるその時までずっと混んでることに気づきました。ので、降りるまでの間比較的混雑の度合いが少ないドアを探索中。6年前にサラリーマンやってたときにも混雑した電車に乗ってたんですが、こういう選択をしなかったのは、やはり若さゆえだったのでしょうか。

しかし混雑そのもの以上に不快なのは、ニオイと音ですね。ま、すごいニオイの人が近くにくることはそんなにないのですが、ヘッドフォンの音漏れはひどい。今はだいたい毎日違う場所に乗ってるんですが、必ず一人はいますね。逆に乗ってたときはそうでもなかったんだけど。あれ不快です。そんなデカイ音で聞きたいならもっとマシなヘッドフォン使え、と思うんですが。でも直接指摘する勇気はもてません。それとなく気づかせる、というのが誰もが望む解決でしょうが、音漏れについてはおそらく不可能でしょうねぇ。咳ばらいとか聞こえないでしょうし。何か視覚的にやらないと。といってニラんでみても意味不明でしょう。やはり勇気をふるって言葉をかけるしかないのでしょうか。車内広告はたぶんすぐに効果がなくなりそうな気がするし。携帯電話だって、さすがに車内で話す人は減ったけど、優先席の近くで電源切ってる人ってほとんどいなさそうだし。

そういやこないだ、優先席に座ってた若者がヘッドフォンからシャカシャカ音を漏らしまくりながら携帯でメールを打ってて、しかもボタンを押すたびにピッピッ鳴ってました。すげえなぁと思いましたが、自分の携帯から音が出てることにも気づいてなかったんでしょうね。

投稿者 ryoji : 12:33 AM | コメント (2) | トラックバック

意図してた用途

オンラインでメモをとる、という目的で blog を使いはじめたのはいいんだけど、そしてそれはそれなりに有効ではあるんだけど。

専門分野に近い話題のクリップ、という程度なら問題ないんだけど、仕事上のアイデアの蓄積、みたいなことになると、公開されてる blog に何でもかんでも書くというわけにもいかず。ちょっとしたジレンマですな。特に専門に近ければ近いほど、うっかり下手なこと書けないし。なんだか妙な感じです。仕事のことは blog から完全に切りはなす、というのも手なんでしょうけど。でも人に自分の考えを読ませたいというのもないわけでなし。それ以上にやっぱ mt はメモ媒体として結構便利だし。

うーん、そういえば芸大に行きはじめてしばらくしてから掲示板を止めてしまったのも、似たようなジレンマだったような。芸大に勤めながら美術の話題っつっても、やっぱ下手なこと書けなかったですしね。いろいろ言われるし。

プライベートに使えるとこ探すか。でもそれもなんかイヤです。理由はないけどイヤ。

投稿者 ryoji : 12:18 AM | トラックバック

January 18, 2005

google

司書の目と耳から。Google PrintGoogle Scholar。知らなかったのでメモ。

投稿者 ryoji : 10:51 PM | トラックバック

January 17, 2005

新書マップ

新書マップ〜テーマで探す新書ガイド〜はテーマの近さを視覚的に表示しながら新書をナビゲートしてくれる。おもろい。汎用連想計算エンジン GETA を使ってる。

文化遺産オンラインも作品解説の文章を使って Webcat plus につないでるけど、やはり辞書に左右されるところが結構あって、ときどき妙な具合になる。分野に特化したような、形態素解析のための辞書を別に与えてやればもっと実用的になるのかなぁ。

投稿者 ryoji : 11:46 AM | トラックバック

January 13, 2005

自由な知識には自由なソフトウェアと自由なファイル形式が必要

Free Knowledge requires Free Software and Free File Formats 日本語訳からメモ。

我々の成果の独自の複製を作成するためにプロプライエタリなソフトウェアのベンダから許可を得る必要があるとなると、それはもう自由とはいえない。

さらに、

我々が情報をプロプライエタリであったり、特許の足かせのあるファイル形式で提供すれば、自由に対する責任に反するだけでなく、自由な知識ということになっているものを利用したい他の人たちに、プロプライエタリなソフトウェアを使うよう強いることになってしまう。

投稿者 ryoji : 09:18 PM | コメント (2) | トラックバック

January 12, 2005

唐招提寺展

明日オープンの「唐招提寺展」の内覧会を覗いてみました。やあすげえ。国宝の盧舎那仏坐像って結構デカいんですが、よく運んだなぁこんなの。それにこれ脱活乾漆造ってことは、中は空洞でもろいんだと思うけど、こんな遠くまではるばるとまぁ大変なもんです。

ちょうど覗きにいったときには鑑真和上坐像の前でお坊さんたちが並んでお経をあげてました。唐招提寺の修理が終ったら(だいぶ先だけど)現地でも観てみたいです。

投稿者 ryoji : 12:03 AM | トラックバック

January 11, 2005

武蔵野美術大学助手展

こないだまでの同僚たちが「[RA'05] 武蔵野美術大学助手研究発表」ということで展覧会やるです。僕も出品(研究ノートの冊子化という形で)する予定ではあったんですが、まあその前に転職したので。これも観に行ければ行きたいです。

投稿者 ryoji : 11:47 PM | トラックバック

Project the Projectors 04-05

芸大の先端芸術表現科の修了制作展「Project the Projectors 04-05 台東」と卒業制作展「Project the Projectors 04-05 横浜」が始まるようですな。メモ。しかしこのタイトル、去年と同じだなぁ。あいさつ文も去年のとそっくりだし。大丈夫かおい。ちゃんと考えてる?

それにあれだ、去年の卒展のサイトはなんかドメイン名が不明になってるし。記録はどうしたんだろ? 今年のだって、なんでわざわざ横浜と台東で別々のドメインとるんだろ。これも1年たたないうちに消えるんだろーか。名前のつけかたも違うし。もう俺こういうのすげー気持ち悪いです。ま、展示の内容とは関係ないと思うけど。観にいければいくつもりです。

投稿者 ryoji : 11:41 PM | トラックバック

January 09, 2005

須恵器

東京国立博物館が去年リニューアルしてから行ってなかったんですが、中の人になったのに展示観てないのはマズかろう、というわけで平常展示を観てきました。確かに以前に比べて明るく、親しみやすい構成になってます。

特集展示もいろいろあるんですが、中でも須恵器の展示が自分としては最強でした。「装飾付き須恵器」っていうらしいんですが(ちょっとおとなしめのデザインですが、例えばこんなの)一つの器が枝分かれして、その上にさらに皿がついていたりするっていう(「子持ち」と呼ぶようです)、奇妙奇天烈です。イソギンチャクがニョキニョキ生えてるみたいで、なんというか、これがズラっと並んでいる様はかなり SF 的というか、地球のものとも思えない雰囲気でした。『へんないきもの』の帯にあった「どうしてこんなに変なのか」が頭の中をぐるぐる回ってましたよ…。

投稿者 ryoji : 02:18 PM | コメント (2) | トラックバック

January 04, 2005

仕事始め

実は1月1日付けで転職しまして(またかよ)、今日から新しい職場なのでした。緊張したぁ。数年ぶりにスーツで仕事だったんですが、なんかワイシャツの襟がこすれて首が赤くなってしまいましたよ…。ヒリヒリ。このままでは出血するんじゃないかと心配です(嘘)。

あとマシンは支給されたんですが、これまた数年ぶりの一般ユーザとしての利用で、幸せになるための環境構築がちっともできませんでした。別に困らないんだけど、なんか、淋しいです。うーむ。

投稿者 ryoji : 10:51 PM | コメント (2) | トラックバック

January 03, 2005

bloc

bloc

blocは、コンサートやライブ、あるいは展覧会等のイベント開催情報、映画やテレビ、ラジオの上映/放送情報、本やCD、DVDやその他商品の発売日情報等のスケジュールなど、日付を有する情報をメモして管理するためのサービスです。

これ、これ近いですね。近い近い。うーん。でも違う。コンセプトが違う。

投稿者 ryoji : 11:27 PM | トラックバック

XOOPS

XOOPSをいじってみよう。といきなり思いたったのでXSASを使ってノートPCにインストール中。どんなもんかしら。ここのところ作りたいな、と思ってるのがデータベースを使ってユーザ毎に権限が違ったり設定を変えたりできるようなやつで iCalendar や RDF にデータをエキスポートしたりリマインダーになったりするもの。こう書くと結構普通だな。でもデータモデルをちゃんと(適当でもいいんだけど)考えなくちゃ。飽きずに続けばまた書きます。

投稿者 ryoji : 11:17 PM | トラックバック

IFLAの緊急アピール

スマトラ沖地震による津波災害を受けて、IFLAが_Urgent appeals for help for tsunami affected countries_を出してます。

投稿者 ryoji : 05:01 PM | トラックバック

ICOM Code of Ethics for Museums

イコムの倫理規定が2004年版として改訂されてますね。去年のソウル大会には結局行けませんでしたが、一応ちゃんと読んでおこうかな。

投稿者 ryoji : 03:39 PM | トラックバック

有吉京子『Swan-白鳥』

芸術スポ根少女マンガ『Swan』を大人買いして読んでます。
Swan―白鳥 (1)
基本的にスポ根少女マンガにロマン主義的芸術観を加味したものなんですが、読んでしまう。うーむ。ちょっとクラシックバレエも観てみたくなったりして。しかし、こういうの読んでて急に「ディアギレフ」とかいう固有名詞が出てくるとびっくりしますね。全然違う文脈でしか見たことないので。

投稿者 ryoji : 01:12 AM | コメント (1) | トラックバック

ハウルの動く城

ハウルの動く城を元旦に観てしまいました。木村拓哉はそんなに変じゃなかったし倍賞千恵子はうまかったです。

いや、えーと、絵のつくりがちょっとこれまでと違ってきてるような気がしました。なんというか、飛んだりしてるわりに空間をこれまでみたく強調してなかったような気がするし、絵全体になんとなく抜けがつくられてるっていうか、稠密度が低めにおさえてあるような気が。ま、こういうことは何度か丁寧に観てみないとちゃんとはわからないので、単に印象ですが。

やなぎみわと上野千鶴子の話を聞く機会がこのまえあって、そこでは「宮崎作品は少女であり母であるヒロインが男の子を救って自分自身も救って、なぜかついでに世界も救ってしまう物語」とか言ってて、まぁ確かにそのとおりではありましたが、今回もアイデンティティの問題(「本当の自分」問題とでも言うか)が中心になっていますね。しかし物語の展開は合理的じゃ全然なくて、筋立ての辻褄を追ってみると謎だらけではありました。伏線と思われたものが何にもならなかったり、何の前触れもない事が唐突に起きたり、謎が解明されなかったり。そういう意味では破綻してるんだけど、個々のエピソードがそれぞれ強い象徴的、寓意的なイメージを与えるように作られてるので、論理的に物語が展開しなくても気にならない人には強い印象が残るのではないかな、と思います。逆にストーリー展開が合理的じゃないと楽しめないという人には、全然納得いかないんじゃないでしょうか。

でもまあなんかこれまでの作品からまた変えていこうというか違ったことをしようという雰囲気は結構感じられて、僕はまずまず楽しめた作品でした。

投稿者 ryoji : 01:05 AM | コメント (2) | トラックバック