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March 31, 2006
言う・聞く
Engadget Japanese にメガフォン・ヘルメットが。ヨシタケくんの Good Ear とペアで是非。
投稿者 ryoji : 10:16 PM | トラックバック
March 29, 2006
アート系学生に Linux
japan.linux.com にアートの学生にGNU/Linuxをという記事が。僕は1999年から4年間、東京芸術大学の先端芸術表現科で非常勤助手・非常勤講師をやってたのですが、ここでは最初から GNU/Linux を学生に使わせてました。藤幡先生の意向で。Windows とデュアルブートにして、プロプライエタリなソフトも平行して学ぶようなカリキュラムになってました。FVWM に Emacs に メールは Mew で、tcsh でファイル操作。Gimp はなんとか使えてたけど、ベクターグラフィックスはまともなソフトがなかったなぁ。少なくとも日本語では、デザインの仕事ができるような状況では全然なかったです。うーむ、今考えるとかなり過酷かも…。その頃のニュースレター (pdf) で様子が伺えるかと。
でもでも、レンダリングツールは皆楽しんでましたよ。VORT はシーンファイルからコマンドラインでレンダリングするツールなんですが、これでシェルスクリプトを使ってちょっとずつ違うシーンファイルを作ってアニメーションさせるっていうのやったんですよ。これはよかった。プログラミングはムツカシクても、動くと楽しい。ちょっと出来る学生には、三角関数とか再帰とかを教えて使わせたりしました。
学生たちは大変そうでしたけど、Windows や (当時の) Mac では隠れてしまってるコンピュータの様子を知る機会にはなってたと思います。ネットだってブラウザとメールだけじゃなく、telnet はもちろん ping やら traceroute やら rwho やらやったことで、なんつーかこう、ネットワークの感触みたいなものを感じてもらえたと思いますし。コンピュータそのものの使い方だけじゃなく、ついでにフリーソフトウェアの文化を教えたりできたのも実はかなり大きいんじゃないかと。今やるとまた違うのかなー。
投稿者 ryoji : 12:41 AM | トラックバック
March 28, 2006
『メディア・アートの先駆者 山口勝弘展 「実験工房」からテアトリーヌまで』 @ 神奈川県立近代美術館
日曜に、神奈川県立近代美術館:開催中の展覧会>『メディア・アートの先駆者 山口勝弘展 「実験工房」からテアトリーヌまで』 @ 神奈川県立近代美術館を見てきました。僕が大学一年生のときが山口勝弘の最終年度だったので、あまり直接的に影響は受けてないのですが、僕も一応総合造形出身だし、ということで。まとめて作品を観るのはつくば美術館での回顧展以来ですし、写真でしか見たことのなかったもの (《ラス・メニーナス考》とか) もあったので、会期ぎりぎりでしたが行けてよかったです。
そして予想どおり知人 (複数) に遭遇。そんなところで紹介されたり紹介したり。
投稿者 ryoji : 12:17 AM | トラックバック
March 23, 2006
『転換期の作法~ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術』 @ MOT
『転換期の作法~ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術』 @ MOT を見てきました。国立国際美術館、広島市現代美術館ときて東京都現代美術館に巡回してきた展覧会で、中東欧4ヶ国の現代美術を紹介する展覧会です。90年代以後 (というか1989年以降、なのかな) のこの方面の美術を紹介する展覧会ははじめてとのこと。わりと社会的なテーマが全面に出てます。
よかったです。見に行ってよかった。空いてたのでゆっくり見れたのはいいんですが、さみしいなぁ。こういうのもっと皆見に行けばいいのにー。ビデオが多いので観るのに時間かかりますけどね。
Ilona Nemeth のベッドの作品は、そこに観客たちが寝そべって耳を澄ましてる佇まいがよかったです。Miroslaw Balka の身体を主題にしながらそれが現れない彫刻も面白い。
自分好みの作品といえば、やはり Antal Lakner の 《INERS》 のシリーズですねー。携帯電話やペンキ塗り、手押し車などの動作を、そこから切りはなしてトレーニング器具にしてしまうという。実際動かせるので楽しいです。でも考えてみればボート漕ぎなんかはトレーニング器具になってますよね。まぁ、そういうのをもっと突拍子もないところまで押し広げていった作品です。あと Kristof Kintera もかなり好み。まったくのガジェット(?) 《製品》 シリーズも楽しいし、《それ》 もペットみたいで妙にかわいいです。あとあと、《もううんざり》 はツボにはまりすぎです。ねぎ! ねぎがー!
一番印象に残ったのは、Artur Zmijewski の《我らの歌集》 でしょうか。第二次大戦中にテルアビブに移住したポーラント系ユダヤ人の老人たちを取材して、ポーランドにいたころの歌を思い出して歌ってもらうというもの。ちょっと感傷的すぎるかもしれないけど。でも病院にいたりして弱りつつある老人たちの体の中に、確かに過去とつながってる記憶があって、それは書かれた歴史からは見えてこないもので、彼らの表情がすごい印象的でした。自分の親が戦時中の話してた時のこと思い出しながら見てました。
ともかく、とても楽しめた展覧会でした。もう終了間近ですが、まだの方は是非是非。
投稿者 ryoji : 01:17 AM | トラックバック
blog とかで今読んでいる本を紹介するツール
趣味の工作ということで、 今読んでる本を blog のサイドバーなどに出すためのツールを作ってみました (今メインのページに出てるはず)。
Amazon のページで本を選び、Bookmarklet で cgi にアクセスして、 プレビューを確認したらポストします。 ポストする際には TypeKey を使って認証します。 TypeKey へのログインが済んでいなければログイン画面が出ますが、 すでにログインされていればそのままポストされます。
ポストされた ASIN が保存されていると、?action=js で呼出した時に 本を表示する javascript を返します。
<script type="text/javascript" src="http://ryoji.sakura.ne.jp/misc/reading/reading.cgi?action=js"/>
こんな感じでサイドバーにでも貼っておきます。 Bookmarklet は プレビュー画面に出ます。最初に使う時 (まあ使う人がいればですが) は ?action=preview としてみて下さい。直接引数なしで起動するとエラーになります(汗)。
ソースコード: reading.pl
もうちょっと詳しい動作説明
Bookmarklet または action=preview で、ASIN を指定するとプレビューができます。 プレビューを確認したら post します。ここで action=post で起動されると、 指定した ASIN を一旦 Cookie に保存しておいてから認証のために TypeKey に リダイレクトされます。認証から返ってきたら (引数なし、っていうか TypeKey 認証のための引数がついてくる)、承認して、Cookie に保存されてる ASIN を 読み出してサーバ側のファイルに保存します。
action=js で呼出したときは、保存されたファイルから ASIN を取得、 表示用の Javascript を吐きだします。
基本的に自分用に作ったので、荒っぽいです。責任は負いかねますしサポートもできませんのでご了承下さい。 まぁ、使ってもらうというより何かの参考にでもなれば、という感じで公開しときます。
必要なモジュールなど
- LWP::Simple
- LWP::UserAgent
- Authen::TypeKey
- XML::Simple
設置
ソースコード中の変数を設定します。
- $typekey_token
- TypeKey Token
- $typekey_name
- 投稿する人の TypeKey のアカウント名
- $afid
- Amazon のアフィリエイトID
- $aws_key
- Amazon Web Service の API Key
- $filename
- ASIN を保存するファイル名。CGI から書き込めなければなりません。
- $htmlid
- 表示の際に div で括るので、その div の id。スタイルの設定に使います。
ソースコードを cgi が実行できる場所に置きます。 ファイル名も必要に応じて .cgi などにして下さい。
引数について
- action=preview - プレビューです。
- action=js - 表示用の javascript 出力
- action=post - 保存です。ここから typekey 認証にうつります。
- なし - TypeKey 認証から帰ってきたら、verify して実際にファイルに保存します。
余談
レビューを書くヒマがあんまりないけど、何読んでるか紹介くらいしたい、 という気持があって、MovableType の plug-in とか調べてみたんですけど、 なんだかテンプレートを書きかえるだのなんだの面倒くさそう。 ちゃんと調べれば自分の要求に合うものがあるのかもしれませんが、 せっかくだから自分で作ってみることに。Bookmarklet 一発で post したい。 利用側は JavaScript とかにしとけば貼りつけるのは楽。というところで 仕様を決めました。あとさすがに post には認証がいるだろうと、だけど 面倒くさいと、TypeKey があるじゃないかと。
ただ TypeKey で認証はいいんですが、_return で返ってきたときには TypeKey 用の引数以外には持たせられないので、それ以外の情報をどっかにとっておかないといけません。 セッションに保存とかちょっと大袈裟だよなー、変なトリック使わなきゃだめかなー、 とか散々迷ったあげく、Cookie に保存することに。ってそれが一番簡単じゃんか。 Cookie 使うの思いつくのにすげー時間かかってしまいました。情けない。
わかりずらい説明ですみません。
投稿者 ryoji : 12:24 AM | コメント (2) | トラックバック
March 19, 2006
ラベル: ?B と del.icio.us
del.icio.us のフォームについてるラベルは、
- url
- description
- notes
- tags
- url
- タイトル
- コメント
で、tag はコメント欄に記法によって含める形。タイトルは自分が変更すると全ユーザに影響が出るという驚きの (僕には) 仕様 (でも?キーワードみたいに共有する土壌があるから、?ユーザにとっては自然なのかもしれない。よくわからない)。?B のコメント欄がなんだか (僕があんまり好きじゃないタイプの) コミュニケーションの場みたくなってる様子なのは「コメント」というラベルがついてる、というかそれを「コメント」と呼ぶことによるところも結構あるのでは、と思った。「コメント」っていうと、誰かに向かって言うことという雰囲気がありますよね。これが例えば「メモ欄」とかだったらちょっと違ってたんじゃないかなー。
タイトルも、del.icio.us が title じゃなくて description なのは、自分の感覚で推測すると「title はすでにつけられているもの」だから、クリップする側がつけるものじゃない、というのがあるんじゃないかな。たぶん ?B でタイトルを変更すると全員に影響しちゃうっていうのも、タイトルといえば「正しい唯一のタイトルが存在する」という観念があることの表れだと思うんですよね。で、まともにタイトルつけてないページが存在するので、それに対処するためにユーザの誰かが「正しいタイトル」をページ作者になりかわってつけてあげることができる、というふうにしたんでしょうね。
だからどう、ってことでもないんですけど、ふと思ったことをメモ。
投稿者 ryoji : 03:58 PM | トラックバック
March 17, 2006
高田くんインタビュー
119の話とかしてる(笑)。ご活躍の様子でなによりです。前回の展覧会また行けませんでした…。
via 119日記
投稿者 ryoji : 12:33 AM | トラックバック
March 12, 2006
ユニクロのCMに東博
東京国立博物館は雑誌などの撮影で施設を利用されることがよくあるのですが、いまユニクロのテレビCMに本館の正面入口から大階段が使われていますね。って、自分もテレビを見てて「わ、東博だ」と初めて気がついたのですが。テレビなので、わりと皆さん見る機会があるかなと思ってご紹介。
投稿者 ryoji : 04:05 PM | トラックバック
March 10, 2006
今後のICC
2月からここのところずっと忙しくしてたので気がつきませんでしたが、NTT ICC が「今後のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の活動について」というプレスリリースを2月2日に出していますね。もうだいぶ経ってしまいましたが、これまでに何度か話題にしてきたので (1, 2, 3)、一応フォローアップ。休館してから一ヶ月以上経ってからのプレスリリースは、やはり遅すぎるとは思いますが。
しかし「活動見直しの背景」が
このように,ICC活動に深く関わりをもつ情報通信技術やその利用環境がICC設立当初より大きく変化していることから,ブロードバンド&ユビキタス時代に対応した活動内容への見直しの検討を進めてきました.
っていうのは…そういう話だったっけ? まぁ、この辺はしょうがないんですかね。
いずれにしても、「存続になってよかった」と思えるような活動を期待したいです。
投稿者 ryoji : 01:07 AM | トラックバック
March 07, 2006
?Bの不思議
?Bをたまに見てます。使ってなくて、見るだけなんですけど。それでもまぁ、?Bのユーザの人達 (間違いなく相当偏ってる) の注目してるネタをパラパラっと見ることができてわりに重宝してます。
でも自分がブックマークを使うときの感覚では全然理解できないことがあるんです。たとえばこないだ krugle っていうオープンソースソフトのための検索エンジンが出てくるらしいって話が hotwired japan の記事になってたんですね。で、自分だったらこの記事読んだら www.krugle.net にブックマークします。絶対そうする。でも ?B を見ると、www.krugle.net にブックマークしてる人はたったの1人、逆にその hotwired の記事にブックマークしてる人はなんと169人。対象を直接チェックするより記事をチェックしておく人のほうが断然多いというのは、ちょっと感覚的に理解できないです。なんなんだろう、これって。むー。
投稿者 ryoji : 12:42 AM | コメント (2) | トラックバック
March 05, 2006
画像ミュージアム研究会
金曜日に、第4回画像ミュージアム研究会というところで発表してきました。発表する機会が多いのはありがたい限りなのですが、どうしても似た話が多くなってしまいます…。
とりあえず、記録ということでメモ。