« April 2005 | メイン | June 2005 »

May 30, 2005

上野で展覧会2つ

『アール・デコ展』 @ 東京都美術館 は、予想は多少していましたが、やはり趣味に合わないということを再確認しました。すぐにお腹いっぱい。だめだなぁ、好きになれません。フランク・ロイド・ライトとかは好きなんですけどねぇ。あとベークライトやアルミといった当時の新素材の使い方がちょっと興味を引かれはしましたが。

と、もう一つ『ジョルジュ・ド・ラ・トゥール展』 @ 国立西洋美術館を。どうも絵そのもの以上に謎解き的な関心の的になってるような感のあるラ・トゥールですが、実物は初めて観ました。もっとこう、カラヴァッジォみたく強烈でドラマチックでガッチリした絵なのかと勝手に思い込んでいたのですが、意外に素朴…。「聖ヨセフの夢」は良かったですが、うーん、これほどの評価の理由が自分にはよくわかりませんでした。あと、模作がこんなに多い展示も珍しいかもしれません。

週末終わり。

投稿者 ryoji : 01:01 AM | コメント (1) | トラックバック

May 28, 2005

アート・ドキュメンテーション学会

第16回アート・ドキュメンテーション学会年次大会の宣伝です。こないだまで「研究会」だったんですが、「学会」に名前が変わりました。

講演会は先端芸術表現科でもお世話になっていた、桂英史さん。と、研究会では僕はしゃべりませんが、第3分科会を担当して準備してます。濃いめの話ができそうなので、是非。

投稿者 ryoji : 11:52 PM | コメント (4) | トラックバック

情報知識学会

情報知識学会 2005 年度研究報告会に行ってきました。が、朝遅れてしまったので、一番自分に関係の深そうなセッション1の発表を聞きのがし。

でもセッション2も比較的関係あるあたりでした。6「高木八尺寄贈文庫のデジタルライブラリー構築におけるMETSの適用可能性」はMETSの話。7「利用者要求分析に基づく資源共有システムの提案」のユーザプロファイルとシステムプロファイルの対応付けって結局マッピングと何が違ったんだろう? 8「意味を考慮したリンキングシステムの検討」の話は A9 みたいなものか。あと 9「印刷物によるバリアフリー・コミュニケーションシステム第2報」はスピーチオ。と忘備メモ。

投稿者 ryoji : 11:48 PM | トラックバック

May 26, 2005

Hibernate の Criteria で count

ものは試しということで、java の O/R mapper Hibernate を試してます。で、検索クエリを動的に組み立てるのに超便利な(気がする) Criteria を使ってるときに、こいつで組み立てた検索条件の検索結果の数を知りたい。つまり SELECT COUNT(*) FROM ... がしたい、と。Hibernate 2 まではどうもできなかったっぽいんですが(ちゃんとは調べてないです)、Hibernate 3 ではできるようになってます。

で、この話、Google で日本語で「Hibernate Criteria count」とかしても「できないっぽい」「できません」「HQL使っとけ」てな話ばかりで(3.0が出たばかりだから?)、僕もあやうく諦めるところだったので、ここに「できますよー」と書いときます。

やり方はリファレンス・ドキュメントの 16.7. Projections, aggregation and grouping をどうぞ。うーむ、ちゃんとドキュメント読めってことですね…。でもざっと探してるときに「Projection」なんて言葉じゃ気がつかないよなぁ。

で、検索結果を表示してかつ引っかかった数も出したい、でも同じ条件を2度組み立てるのは嫌だから Criteria をコピーできないかな? と思うのが人情です。実際にはコピーする必要はなくて、setProjection(null) で Projection をクリアして再利用すればいい、と。という話はこのあたり

そんなわけで、

Criteria crit = session.createCriteria(Hoge.class);
crit.add(Restrictions.like("name", "%"+name+"%"));

Integer rowCount = (Integer)crit.setProjection(Projections.rowCount()).uniqueResult();
crit.setProjection(null);
crit.setResultTransformer(Criteria.ROOT_ENTITY);

crit.setMaxResults(20);
List list = crit.list();

という感じ。のはず。

投稿者 ryoji : 05:32 PM | コメント (1) | トラックバック

落書「大大論」

正倉院文書にある落書きの「大大論」って中崎タツヤが描きそうな絵じゃないですか? と同意を求めたくなりました。

投稿者 ryoji : 12:27 AM | コメント (5) | トラックバック

May 20, 2005

『ロシア児童文学の世界―昔話から現代の作品まで』 @ 国際子ども図書館

職場の近くの国際子ども図書館でやってる『ロシア児童文学の世界―昔話から現代の作品まで』を、昨日昼休みに観てきました。小ぢんまりした展示でしたが、かわいい作品が多く、よかったです。もちろん目当てはロシア・アヴァンギャルドのものだったわけですが、リシツキーの『2つの正方形の物語』、マヤコフスキー『海と灯台についての私の本』などが観られました。リシツキーのこの絵本って、知らなかったんですが「黒い正方形を赤い正方形がやっつける」(つまり革命)という物語なんですね。なんか、この抽象化の仕方ってスゲーなぁ。

あと良く知られたお話が結構ロシアのものがあるもんなんだなー、という再発見がけっこうありました。「せむしの仔馬」とか。それと翻訳が見事すぎて誰もが覚えている

うんとこしょ どっこいしょ
それでもかぶは ぬけません

の「おおきなかぶ」もロシアのものなんですね。原書もとってもかわいいのですが、改めて日本語版を見てみると絵がなんと佐藤忠良。わー!…と、びっくりしました。それから関連資料で展示してあったのが昭和初期の日本のテクノロジーネタ(機関車とか)の絵本。村山知義とかが絵を描いたりしてます。ほほぉ。…とまぁ、かなり楽しめた展示でした。無料ですし、近くに寄ったらちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。

それにしても、庭園美術館での幻のロシア絵本 1920-1930年代展を見逃がしたのが今さらのように悔やまれます。うー。

投稿者 ryoji : 11:56 PM | コメント (2) | トラックバック

May 16, 2005

blogWatcher

blogWatcher 面白いですね。「ユリイカ」のバースト度の推移とか。2004年9月のほうが派手にバーストしてるんですね。

ところでこの XML って、XML にしなくてもよさそうな…。

投稿者 ryoji : 11:48 PM | コメント (3) | トラックバック

写真はものの見方をどのように変えてきたか @ 東京都写真美術館

東京都写真美術館の開館10周年特別企画展「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の第1部を観てきました。非常に充実した、すばらしい内容でした。写美のコレクションで、これだけのものを構成できるとは、ちょっとした驚きでした。「えーそんなの持ってたの」というような、有名な作品/資料がかなりあります。タルボットの『自然の鉛筆』やマクシム・デュ・カンの『エジプト・ヌビア・パレスチナ・シリア』は、プリントだけでなく冊子も展示されているので、『自然の鉛筆』なんかだと開いてあるページの文章も読めます。技術的な説明や撮影状況の説明なんかがちょうど見えてたのですが、あれ、もっと読みたいなぁ。タルボット自身が自分の写真をどのようにとらえ、見せようとしてたのかがわかる興味深い資料だと思いました。

ここら辺って、ある意味教科書的なところもあるわけですが、実物を見るとやはり印刷物ではわからない面もかなりあるなー、と。写真史の本とか今はたくさんあるけれど、ダゲレオタイプの銀のギラギラした感じ、その像のシャープさがもつある種異様なもの。あるいは幕末から明治にかけて日本で撮られた肖像写真が、どんな箱(フレーム?)に入ってるかとか(桐かな?)、そのように写真が入っている姿というか様子、蓋の裏の書き込み(箱書きのようなもの?)とか。モノの質感や大きさからくる感覚とか、作品の「本体」以外の部分っていうのは、本や写真集を見てても現物にあたらなければわからないものですからね。貴重な機会だし、写真史に関心のある人は見のがせない展示だと思います。

やっぱりその館が自前のコレクションの研究をした展覧会って面白くなりますよねー。キャプションがかなり詳細に書かれているので、じっくり写真のディティールを観察しながら読んでいくのがとても面白かったです。

あとついでに「超[メタ]ヴィジュアル-映像・知覚の未来学」も。タムラサトル7kg TIGER がイイですね。さすが。

投稿者 ryoji : 01:08 AM | コメント (1) | トラックバック

May 14, 2005

本棚サービス

ブクログとか本棚.orgとかを使ってみたい。というのは、本を買う時に迷ったあげく買うことが多くて、しかもそういう本に限って結局ちゃんと読んでなかったりして、買ったかどうか記憶が曖昧になることが多いから。つまり「あれ、これ持ってたっけ?」となることが多いからです。携帯電話で上のような個人本棚系サービスをうまく使うと解消できそうな気がするのです(ただしその前にボロボロの古い PHS から今ドキの携帯に乗り換えないといけないわけですが)。

しかーし、問題はもう一つあって、Amazon Web サービスに依存したサービスしか見あたらないということ (というか上の2つ以外知りません)。つまり Amazon で売ってる本しか対象にならないってことです。といっても、そんなに特別マニアックな本を僕がもってるわけではないのですが、例えば展覧会カタログなんかほぼ全滅なわけです。たいてい ISBN もついてないし。それから、古い本もダメ。といって、もちろんゴリゴリ自分で1からデータ入力なんてマッピラゴメンです。何が言いたいかというと、Webcatが Web サービスやってくれないかなぁー。ということです。

投稿者 ryoji : 12:49 AM | コメント (2) | トラックバック

May 11, 2005

MDA Spectrum がダウンロード可能に

MDA (Museum Documentation Association) はイギリスで博物館ドキュメンテーションを推進している団体で、そこが出しているドキュメンテーション標準の SPECTRUM というのがよく知られてます。この SPECTRUM が 3.0 になったのを機に、なんとダウンロードできるようになってます(以前は冊子体のものを購入するほかなかった)。ダウンロードしてみたんですが、PDF で 360 ページもある…。目を通すのも大変だこりゃ。

投稿者 ryoji : 04:14 PM | トラックバック

るびま: 江渡浩一郎さんインタビュー

Rubyist Magazine の江渡浩一郎さんインタビュー(前半)の最後の部分、「Art と Programming」が面白かったです。

プログラミングとアートって、言葉のレイヤーとしては違いまくるよね。なんだろうな。ささださんが質問者じゃないから想像して答えるしかないんだけど、「めちゃくちゃ関係あるんじゃないんですか」。

ハックとアートは似てると言わざるを得ない、でも違うものであることも間違いない、という。で、ハックとアートにはつながりを感じるけど、プログラミングっていうとなんか全然レイヤーの違う話になっちゃう。結構共感しながら読みました。ストールマンの On Hacking という文章にジョン・ケージが出てくるんですねー。面白いなー。しかし Rubyist Magazine にジョン・ケージとかゴードン・マッタ=クラークの名前が出てくるというのがなんとも妙な感じです。

投稿者 ryoji : 10:31 AM | トラックバック

CapsLock -> Ctrl

KeyCtrlだった。Caps Lock を Ctrl に変えるのに自分が何使ってたか忘れてた。何しろ常駐しないソフトだから。また忘れそうなのでメモ。

投稿者 ryoji : 01:05 AM | トラックバック

Java の開発環境とか

今どきの Java による Web アプリ開発のことをちょっと調べたりしてるんですが、何故か、なんかムカついてきた。なんだろ。

まず必要以上に特殊用語を使いすぎ。「デプロイメント・ディスクリプタ」とか、もうちょっと普通の言いかたすりゃいいのに。雑誌とか見てても、もうパソコン嫌いなおじさんみたいにカタカナの羅列にイラついてしまいます。だぁーもう普通に言えよ!みたいな。struts とか解説見ても構造を理解する前に用語を覚えられません。解説文とかマニュアルがすげー可読性悪い。それでなくてもサンプルコードだって (Java ゆえに) 冗長なのに。加えて、もともとから冗長な XML を設定ファイルに使うのが作法らしく、しかも長い名前が良いスタイルらしいので、もう本当、読んでてハラ立ってきます (気が短い)。で、あと JSP よか Velocity とかの方が良さげと思ったんですが、立ち読みした参考書がヒドイ内容で (なんで Velocity の本に「Java の基礎」とかあるんだ?) そこでまたブチキレですよ。

struts 以外の代替フレームワークとかテンプレートとか O/R マッピングツールとか調べてても、なんていうのかな、解説文の「文調」がみんな似てるっていうか。うをーこれは良さげ! ってならないんですよね。元気がないっていうか、色気がないっていうか。パサパサなんだよなー。…なんて他の人達は思わないんでしょうかね。一応がまんして読んで、あーこれが自分の目的には合いそうだなーって理解はできるんですけど、なんか全然ウキウキしない。

しかし、たぶん、きっと、慣れの問題もかなりあるでしょうから、もうちょっと我慢して頑張ってみます。

投稿者 ryoji : 12:19 AM | コメント (2) | トラックバック

「ポストモダニズム」+「奥が深い症候群」で検索

いや、ちょっと思いついただけで特に意味はないんですが、意外なことに結果は0件。意外がる私がおかしいですかそうですか。誰か何か書いてるだろと思ったんですけど。

投稿者 ryoji : 12:01 AM | トラックバック

May 09, 2005

深川

深川不動堂にお参りしてきました。一年ぶりで、護摩修行に参加した (って言うのかな? 単に本堂に上がって見てただけですが) のですが、あれ面白いですね。鳴り物がド派手で、火も焚くし、読経もなかなかいいです。思わず鞄に護摩をかけてもらいました。密教系の儀式ってみんなあんな感じなのかなー。結構数珠持ってきてる人とか、一緒にお経唱えてる人とかいて、熱心な人っているんだな、とか。

昼食は近くの京つけもの処 近為という所でとったんですが、うまかったー。といっても、もちろん漬物もおいしかったのですが、僕はそれほど漬物ファンではないので親子丼とうどんのセットだったのですが、これが良かった。うまい親子丼を久々に食べました。

あとお土産はあげまんです。うむ。

投稿者 ryoji : 12:58 AM | トラックバック

May 07, 2005

メモ

谷口吉生のミュージアム @ 東京オペラシティアートギャラリーは観にいかないといけません。備忘メモ。ミュージアムの設計で有名で、最近では MoMA のリニューアルがよく知られてる建築家で、東博の法隆寺宝物館の設計もこの人です。

5/14(土)には「ミュージアムの建築 ―法隆寺宝物館、MoMAその他の設計をとおして―」という講演もアリ。でも土曜日は出勤日な上にすごい混みそうな予感。うむー。

投稿者 ryoji : 12:30 AM | トラックバック

May 06, 2005

なんでこんなに知らんのか

こないだから日本美術史の本とか読んでるわけですが、つくづく「何で俺ってこんなに日本の美術のこと知らないんだ?」と思ってしまいます。一応、大学では美術の勉強をしてたわけだし、まあ日本美術史の授業とかもあって、概説かなにかの単位もとったんですが。でもねぇ、知識ってそんなので身につくもんじゃないですもんねー。

でも、とここで自分のことを一旦棚に上げて思うのは、ひょっとして日本美術より西洋美術のほうをよく知ってるって人はかなりいるんじゃないかと。べつに詳しくなくても、たとえば単純に西洋絵画の画家の名前のほうが日本の画家や絵師の名前よりも沢山思い出せる、っていう人は相当いそうな気がします。あるいは、ダ・ヴィンチがモナリザ描いたのは知ってても、雪舟ってどんな絵描いたんだっけ? ってなっちゃう人はかなりいそうな気がする。うーむ、大学受験とかで日本史やった人はもうちょっと違うんだろうか。僕は高校で日本史の勉強しなかったのでその辺の具合はわからないんですけど。どうなんでしょうね。

でも知らないとすれば、なんでだろーな。若者の右傾化が、とかよく言われてるわけですが、その右傾化した若者とか、あるいはよく街頭で「わが国の伝統と文化」とか言ってる怖い感じの人達って、日本の過去の文化のことをどれくらい知ってるんでしょうかね。どうしてそういう過去の文化が知らないうちに自然に吸収されてたりしてなくて、わざわざ勉強しなくちゃならないようなものになってるんだろう。あれ? ウチが文化資本に恵まれてなかっただけ? うーん、そうかも…。

でもまぁ、本を読んでみたおかげで、これまでに見てたいろんなモノが、互いにどういう位置関係かとか、時間軸上の布置みたいなものとかが、なんとなく見えてきて、それは大変楽しいです。あと「あーあの作品ってそんな有名だったんだ」とかいうのも楽しいです。って、順番おかしいですね。精進します。

投稿者 ryoji : 11:52 PM | コメント (2) | トラックバック

May 01, 2005

出没!アド街ック天国

昨日の「出没!アド街ック天国」 (テレビ東京) は職場周辺の上野公園だったので、喰いいるように見てしまいました。結構知らないスポットが多かったですよー。上野大仏とか。あと科博のレストランも入ったことないので、恐竜博が終わって空いてきたら行ってみようかなと。いや今スゴいんですよ、科博の前は毎日すさまじい行列です。この GW がピークになるんですかね、やはり。僕も見たいとは思ってるのですが、あの子供たちの間で見ることになるのか…。うーむ。

あ、あと番組では職場は動物園に次ぐ2位で、よかったなというか、ホっとしたというか。

投稿者 ryoji : 03:40 PM | コメント (3) | トラックバック

唐絵の屏風 @ 根津美術館

最近、日本美術史をにわか勉強しているのですが、本だけ読んでいてもしかたないので、ちょっとモノを見よう、ということで、唐絵の屏風という展覧会を根津美術館でやっていたので、見てきました。やはり多少知識を仕入れているときに見ると見え方が違ってきて楽しいですね。

根津美術館はコレクションの質も高いですが、庭園がまた立派です。表参道でお買い物、なんてときに一休みに寄ると (ちょっと歩きますが) いいですよね。

投稿者 ryoji : 03:27 PM | コメント (1) | トラックバック